2011年5月23日月曜日

経営塾 Vol.5

すべてのエネルギーを一点に集中したときは、最強の力を発揮することができます。

このことは、会社経営にも当てはまります。

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その会社の経営戦力は、
社員の経営目標への集中度で計られる。

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会社は、業種や規模を問わず、さらなる発展のために、毎年新たな経営目標を設定し、その経営目標を期限内に達成するための新規経営計画を立て、実行に移していきます。

会社は経営目標を設定すると、全社員をその目標に向けて統合し、全力投球できる経営体制を組み立て、全社員を経営目標達成のために方向づけ、動機づけ、動員します。

会社の経営総合目標は、各部門の独自の部門目標から成り、各部門の目標はさらに各部・課・独自の部・課目標から成り、さらに各部・課目標は部・課を構成する部・課員各自に与えられた各員独自の職務目標にブレイクダウンされていきます。

したがって、各社員は、自己の職務目標ばかりでなく、同時に自らが所属する部・課の目標と部門の目標、さらに経営目標についても正しい理解をもつことが必要であり、常にこれらの目標に正しく向かって職務遂行することが要請されます。

このように、経営組織は、全社員が職務目標、部・課目標、部門目標、さらに経営目標に向けて正しく方向づけられるように構築・運営されていなければなりません。

すべての部門、すべての部・課、すべての社員が経営目標に向けて正しく方向づけられるような組織づくりが、組織目標の第一目標です。

したがって、オリエンテーション(方向づけ)は、組織戦略の第一ステップです。

このような経営目標への正しい方向づけができたら、今度はその目標に向けて全社員を動かしていかなければなりません。

すべての社員がそれぞれの目標を達成するために邁進していくようモチベーション(動機づけ)を行う必要があります。

すべての社員にやる気を起こさせ、職務を立派に遂行し、目標を達成できるような職場づくりが、組織目標の第二目標です。

したがって、モチベーションは、組織戦略の第二ステップです。

組織戦力は、その組織を構成する社員の志気、行動力、ディシプリン(規律)、ドライブ(推進力)、使命感など精神力と実践力の強弱に大いにかかっているので、やり甲斐、生き甲斐を満喫できるような職場づくりが、即、組織戦力の強化につながります。

このように、全社員の目標へのオリエンテーションとモチベーションによる目標への集中は、組織戦力化には欠かせない重要な戦略要因です。

経営目標を達成するには、全社員の目標への統合化が必要です。

経営目標の達成度は、全社員への目標の周知徹底度に比例するものです。


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季節の変わり目ですので、お身体をお大切に。         

井上昭正

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2011年5月16日月曜日

経営相談コーナー Vol.3

社内コミュニケーションの上手な進め方

[ 問 ] 

当社はどうも社内・職場のコミュニケーションがうまくいっていないので、コミュニケーションの円滑化の有効な方法を教えて下さい。
(東京都目黒区M社)

[ 答 ] 

ボトムアップートップダウンのサイクルの円滑化を

コミュニケーション・システムは経営組織の神経系統であり、コミュニケーションが断絶されると、組織の機能は麻痺状態になり、組織そのものが存続できなくなってしまうことがあります。

経営組織は、コミュニケーションが円滑に進んではじめて、その機能を発揮することができます。コミュニケーションは、組織活動を活発にする原動力です。

社内コミュニケーションの円滑化のための主なチェックポイントは次のとおりです。

1、  トップダウン・コミュニケーション 

トップの意思決定事項のすべてが、トップからミドルを経て、ボトムの一般従業員へと上から下へと垂直的に命令・指示のかたちで伝達され、実行されるトップダウン・コミュニケーションでは、「命令の徹底」が必要です。

2、  ボトムアップ・コミュニケーション 

部下が、命令・指示を受けた業務についての進行状況・達成状況などを、すべて漏れなく上司に報告していくボトムアップ・コミュニケーションでは、「完全な報告」が必要です。

社内のタテのコミュニケーションの円滑化をはかるには、ボトムアップ50%、トップダウン50%のサイクルでコミュニケーションが進められるのが最良のかたちです。

3、  部門間コミュニケーション 

各部門の部門目標は部ごとに異なるので、互いに対立・矛盾する面があり、部門間の相互理解と協力関係を促進するコーディネーション(調整)のためのコミュニケーションが必要です。

4、  ラインとスタッフ間のコミュニケーション 

ラインとスタッフは、それぞれ立場や職能の違いから、同じ問題でも、意識、解釈、評価、対応などが異なり、互いに異論や摩擦が生じやすいので、十分な情報、意見の交換、相互理解、協力関係を促進するためのコミュニケーションが必要です。

5、  インフォーマル・コミュニケーション 

各社員がそれぞれの自分の業務とは直接関係のない他の部門の社員たちとのインフォーマル(非公式)なコミュニケーションを進めて、社内の各部門の社員との交流を深め、よき人間関係をもてるようなインフォーマル・コミュニケーションも必要です。
トップや各単位組織の長は、つねにコミュニケーションの円滑化に力を入れるべきです。


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2011年5月9日月曜日

人間塾 Vol.4



 私は、若い頃の日記に、こう書き込んでいたのを想い出します。「確固たる意志と、燃える情熱と、果敢な行動力をもって、目的に向かって邁進せよ!」と。

 その後、この言葉を実践したときはいつも、成否や勝敗にかかわらず、心が満たされました。そこで、情熱を込めて、次の言葉をお贈りします。
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  燃える情熱は、意志を行動に駆り立てる。


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情熱は、理想や目的に向けて自分を駆り立てる生命の泉である。
人生の中で、何か人のためになることをしたいという、他人の幸せを願う熱い心である。
青春が描く夢こそ、情熱の根源である。

政治の腐敗や教育の荒廃を見て悲憤慷慨するとき、開発途上国に住む人々の窮状を見て苦悩するとき、民族間の紛争を見て平和を希求するとき、愛する人を幸福にしたいと思うときなど、愛と平和を求めて人間として苦悩するとき、使命感に似た何か熱いものが心の中に湧いてくるはずである。

また日頃の辛い仕事や学習を支えてくれるものは、こうした心の中に燃える情熱である。
情熱が冷めたときは夢が消える。自分のいたらなさや微力さを励まし、慰めてくれるものも情熱であり使命感である。

夢を求めるとき、使命を果たそうとするときに求められるものは実践力である。
情熱と実践力は、夢を追う車の両輪である。

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 仕事でも、勉強でも、恋愛でも、心を燃やせば、楽しさが増してきます。

 次回も、あなたが燃え続けるよう、励みの言葉をお贈りします。
                      

                       井上昭正  



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2011年5月2日月曜日

経営塾 Vol.4

経営コンサルティングをしていて、いつもチャレンジする経営課題は、クライアント会社の利益確保です。

その鍵は、「戦略とシステム」にあります。


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経営戦略の妙諦は
販売の増大と経費の節減の同時完遂である。


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会社が適正な利益を獲得する方法は、次の3つの方法しかありません。


1 効果的なマーケティング戦略の展開による「販売の増大」


2 能率的な経営システムの運営による「経費の削減」


3 「販売の増大」と「経費の削減」の同時完遂

これらの3つの方法のうち最良のものは、3の方法です。

例えば、販売の増大によって、10%の利益の増大があり、さらに経費の節減によって10%の支出が防げれば、合計20%の利益を得たことになるからです。

しかし、実際には、販売を増大し、同時に経費も節減するのは至難の技です。

そこをうまくやってのけるのが、経営戦略の妙諦というものです。

販売を増大するために広告代やセールスマンの人件費などの経費がそれにつれて増大するのであれば、利益の増大はさほど期待できません。

また経費を節減したために、思うように販売活動ができなくなり、販売が減少したのでは、利益の増大は望めません。

このように、「販売の増大」と「経費の節減」は、本来、互いに相反する面をもっています。

しかし、会社が適正な利益を獲得するためには、その矛盾を克服していかなければなりません。

例えば、営業部門では、より効果的なマーケティング戦略の展開によって販売を増大し、同時により能率的なマーケティング・システムの運営によって販売経費を節減して、適正な利益を獲得します。

以前に解説した「GSS−目標・戦略・システム」は、販売を増大させ、しかも同時に経費を節減して所期の利益を獲得しようとする一石二鳥を狙った方式です。

適正な利益を獲得して、経営を安定させ、事業を発展させていくためには、「販売の増大」のためのマーケティング戦略の策定・展開と、「経費の節減」のための経営システムの構築・運営が必要です。


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販売の増大と経費の節減の同時達成が、
経営者の腕の見せどころでしょう。

         井上昭正


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2011年4月25日月曜日

経営相談コーナー Vol.2

情報の収集・整理・活用法

[ 問 ]  

当社は情勢の収集や活用が不慣れなので、情報の収集・整理の仕方、情報の活用の進め方、情報力の強化の仕方について有効な方法を教えて下さい。

(東京都江東区S社)

[ 答 ]  

フィールド情報の戦略化

企業の経営と事業を成功させるためには、たえず最新のフィールド(現場)情報を収集し、情報を活かして新しい戦略を打ち出していかなければなりません。

情報の収集・整理・活用は、次のステップで進めるのがもっとも有効です。

1. テーマの設定

まず自社の事業活動にとってもっとも重要度、必要度、関心度、緊急度の高い最優先課題をテーマに選定します。

情報はテーマが無ければ集めようがないので、テーマ設定は情報収集の第一ステップとなります。

2. 情報の収集

そのテーマに沿って直接、間接、関係のあるフィールド情報を三六〇度から収集します。

そのため自社にとって必要な直接情報源と情報ルートを常時システム化して確保しておくことが肝心です。

3. 情報の整理

テーマに沿って収集した「情報」を論理的に解釈して、問題の本質を究明し、正しく理解した上で体系的に整理しておくと、それらの情報は科学的な「知識」に変質します。

つまり収集情報は、精選され、洗練されればされるほど高度な専門知識に高められます。

4. 情報の活用

このように、今度はそれらの知識を実践的に仕事に活用し、創意工夫をこらして、練り上げていくと、その整理された蓄積知識はさらに一段と高度に変質して見事な「ノウハウ」となります。

知識が高められてノウハウまで高められれば、それは他社には見られない自社独自の力、つまり、「オリジナリティ」(独自性)を発揮するようになります。

そして自社の蓄積ノウハウはそのオリジナリティによって競合他社との差別化を促進して強力な競争力となります。

5. 情報の戦略化

企業は自社独自の経営戦略、マーケティング戦略、組織戦略などの新規戦略を策定し、展開していかなければなりませんが、戦略策定はまずフィールド情報の収集から始まります。

とくに顧客情報を収集・分析して、顧客のニーズを満たす自社独自のマーケティング戦略を策定し、顧客満足のかたちで顧客情報を顧客にフィードバックしていく情報の戦略化が極めて重要です。

自社の経営戦略を強化するためには情報の収集・整理・活用は絶対に欠かせない要件です。



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2011年4月18日月曜日

人間塾 Vol.3


いよいよ春の本番ですね。

皆さんはいかがお過しですか。

私は、老若男女を問わず、澄んだきれいな目をした人に会ったときにはいつも、心を洗われたような清々しい気持ちになります。

とくに目が輝いている若い人に会ったときは、日本の前途は洋々たるものだ、と期待に胸が膨らみます。

そこで、一つ瞳が輝く言葉をお贈りします。



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 燃えて輝け、青春の澄んだ瞳よ!


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青春の瞳は、純粋な心情の輝きである。


青春の澄んだ瞳は、純心の輝きであり、青春の燃える瞳は、純情の輝きである。


瞳の輝きは、青春のシンボルである。

青春時代でいちばん大切なことは、自分の純粋な心をいつまでも汚さないよう精神を鍛錬しておくことである。


将来、立派な人間になり、立派な仕事をしたいのなら、青春時代に培った純粋な心を生涯持ち続けなさい。


偉業はすべて純粋な心のなせる業である。


その人の瞳は、その人の心の純度を示すものである。


純粋な心をもつ人の瞳は澄んで輝き、純粋なものを求める人の瞳は燃えて輝く。

青春時代は、純粋な心を培いなさい。


純粋な心は、真理を求め愛を施す。


純粋な心を失えば、真理と愛は遠ざかる。


幸せな人生を送るには、青春が過ぎ去った後も、純粋な心をもって真理を求め愛を与え続けることである。


青春の澄んだ瞳が、生涯、燃えて輝き続けるように生きなさい。



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 目は心の鏡といいます。
 
 あなたの瞳がいつまでも輝き続けますように!

                      井上昭正 




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2011年4月11日月曜日

経営塾 Vol.3

グローバル化トレンドが加速していくなかで、企業間の競争パターンが大きく変わりつつあります。

これからは、「戦略とシステム」がキィワードとなります。


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最高の競争戦略は、競争パターンの変化に対応した


戦略とシステムそのものの差別化で、


常に作戦勝ちしていく経営戦略である。

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企業は生き残るためには競争に勝つ以外ありません。

企業の競争の仕方は、時代、社会、市場の変化とともに変化していくので、競争パターンの変化には常に注目し、対応していかなければなりません。

企業間の競争パターンは、

第一ステージの価格対価格の競争


→第二の製品の品質対製品の品質の競争


→第三のサービス対サービスの競争


→第四の経営戦略対経営戦略の競争


→第五の経営システム対経営システムの競争


→第六の経営総合戦力対経営総合戦略の競争 

へと変わっていきます。

これまで企業間の市場競争の仕方と形態は、主として価格競争と非価格競争でした。

つまり、企業は価格の数量的差別化戦略と製品の品質、サービスの質的差別化戦略によって市場競争での有利な展開と優位な地歩の確保を目指してきました。

この次元の差別化戦略は、もはや長期的戦略ではなく、価格競争は短期のその場しのぎの戦術と化してしまっています。

また非価格競争も短期のその場しのぎの販売促進戦術となっています。

したがって、実際には、価格、品質、サービスの差別化戦略だけでは、長期にわたって競合他社に大差をつけることは極めて困難です。

そこで、このような価格競争戦略や非価格競争戦略の弱点を克服するためには、従来の価格、品質、サービスのマーケティングによる差別化戦略だけではなく、経営戦略そのもの自体と経営システムそのもの自体を競合他社のそれと明確に差別化することによって、競争に打ち勝つ優れた競争戦略を駆使することが必要となってきます。

これからは企業の生き方そのものの独自性によって差別化がはかられなければ、競争に打ち勝つことはできなくなります。

作戦そのものの差別化で常に作戦勝ちしていく経営戦略が必要です。

「作戦で競争に勝つ」

これが新しい企業経営の真髄です。

自社独自の新規の経営戦略と経営システムそのもので競合他社に大差をつけていくのが新しい企業経営のノウハウです。

これからは

「わが社は、競合他社とは価格、品質、サービスが違うんだ」

という次元の差別化だけでなく、

「わが社は、経営戦略と経営システムそのもの自体が競合他社のそれとは違うんだ」

という次元の差別化が真の競争となります。

戦略とシステムそのものの差別化が、これから新しい競争戦略の主流を占めるようになります。

より優れた戦略、より優れたシステムこそ、作戦勝ちの原動力となります。

さらに最終的には、企業間の市場競争は、経営総合戦力レベルの競争パターンになることは間違いありません。



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「戦略」と「システム」に強くなりましょう!

井上昭正


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