2011年4月25日月曜日

経営相談コーナー Vol.2

情報の収集・整理・活用法

[ 問 ]  

当社は情勢の収集や活用が不慣れなので、情報の収集・整理の仕方、情報の活用の進め方、情報力の強化の仕方について有効な方法を教えて下さい。

(東京都江東区S社)

[ 答 ]  

フィールド情報の戦略化

企業の経営と事業を成功させるためには、たえず最新のフィールド(現場)情報を収集し、情報を活かして新しい戦略を打ち出していかなければなりません。

情報の収集・整理・活用は、次のステップで進めるのがもっとも有効です。

1. テーマの設定

まず自社の事業活動にとってもっとも重要度、必要度、関心度、緊急度の高い最優先課題をテーマに選定します。

情報はテーマが無ければ集めようがないので、テーマ設定は情報収集の第一ステップとなります。

2. 情報の収集

そのテーマに沿って直接、間接、関係のあるフィールド情報を三六〇度から収集します。

そのため自社にとって必要な直接情報源と情報ルートを常時システム化して確保しておくことが肝心です。

3. 情報の整理

テーマに沿って収集した「情報」を論理的に解釈して、問題の本質を究明し、正しく理解した上で体系的に整理しておくと、それらの情報は科学的な「知識」に変質します。

つまり収集情報は、精選され、洗練されればされるほど高度な専門知識に高められます。

4. 情報の活用

このように、今度はそれらの知識を実践的に仕事に活用し、創意工夫をこらして、練り上げていくと、その整理された蓄積知識はさらに一段と高度に変質して見事な「ノウハウ」となります。

知識が高められてノウハウまで高められれば、それは他社には見られない自社独自の力、つまり、「オリジナリティ」(独自性)を発揮するようになります。

そして自社の蓄積ノウハウはそのオリジナリティによって競合他社との差別化を促進して強力な競争力となります。

5. 情報の戦略化

企業は自社独自の経営戦略、マーケティング戦略、組織戦略などの新規戦略を策定し、展開していかなければなりませんが、戦略策定はまずフィールド情報の収集から始まります。

とくに顧客情報を収集・分析して、顧客のニーズを満たす自社独自のマーケティング戦略を策定し、顧客満足のかたちで顧客情報を顧客にフィードバックしていく情報の戦略化が極めて重要です。

自社の経営戦略を強化するためには情報の収集・整理・活用は絶対に欠かせない要件です。



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