2011年5月16日月曜日

経営相談コーナー Vol.3

社内コミュニケーションの上手な進め方

[ 問 ] 

当社はどうも社内・職場のコミュニケーションがうまくいっていないので、コミュニケーションの円滑化の有効な方法を教えて下さい。
(東京都目黒区M社)

[ 答 ] 

ボトムアップートップダウンのサイクルの円滑化を

コミュニケーション・システムは経営組織の神経系統であり、コミュニケーションが断絶されると、組織の機能は麻痺状態になり、組織そのものが存続できなくなってしまうことがあります。

経営組織は、コミュニケーションが円滑に進んではじめて、その機能を発揮することができます。コミュニケーションは、組織活動を活発にする原動力です。

社内コミュニケーションの円滑化のための主なチェックポイントは次のとおりです。

1、  トップダウン・コミュニケーション 

トップの意思決定事項のすべてが、トップからミドルを経て、ボトムの一般従業員へと上から下へと垂直的に命令・指示のかたちで伝達され、実行されるトップダウン・コミュニケーションでは、「命令の徹底」が必要です。

2、  ボトムアップ・コミュニケーション 

部下が、命令・指示を受けた業務についての進行状況・達成状況などを、すべて漏れなく上司に報告していくボトムアップ・コミュニケーションでは、「完全な報告」が必要です。

社内のタテのコミュニケーションの円滑化をはかるには、ボトムアップ50%、トップダウン50%のサイクルでコミュニケーションが進められるのが最良のかたちです。

3、  部門間コミュニケーション 

各部門の部門目標は部ごとに異なるので、互いに対立・矛盾する面があり、部門間の相互理解と協力関係を促進するコーディネーション(調整)のためのコミュニケーションが必要です。

4、  ラインとスタッフ間のコミュニケーション 

ラインとスタッフは、それぞれ立場や職能の違いから、同じ問題でも、意識、解釈、評価、対応などが異なり、互いに異論や摩擦が生じやすいので、十分な情報、意見の交換、相互理解、協力関係を促進するためのコミュニケーションが必要です。

5、  インフォーマル・コミュニケーション 

各社員がそれぞれの自分の業務とは直接関係のない他の部門の社員たちとのインフォーマル(非公式)なコミュニケーションを進めて、社内の各部門の社員との交流を深め、よき人間関係をもてるようなインフォーマル・コミュニケーションも必要です。
トップや各単位組織の長は、つねにコミュニケーションの円滑化に力を入れるべきです。


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