大日本除虫菊の「金鳥の渦巻かとり線香」が100年も売れ続けていることに驚嘆しました。
この会社には、この製品の創造によって、一世紀以上にわたり存続・発展し続け、その企業価値は高く評価されています。
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その企業の価値は、その企業が創造したものの
価値によって正しく評価される。
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いつの時代、いつの社会でも、消費者は自らの生活の向上を求めてより新しいもの、つまり、より価値のあるものを求めながら生きています。
そこで企業は、消費者の新しいニーズを満たす新たな価値−新製品・新サービス−を常に創造し、提供し続けなければなりません。
もし新たな価値を創造することができなければ、その企業は変わりゆく時代と社会の進歩についていくことができずに衰退を余儀なくされることでしょう。
このように、企業の価値創造の活動は、人間社会の進歩の原動力であり、企業の創造力は、人間社会の発展の源泉であるということができます。
人間社会の進歩に貢献する新たな価値を他に先んじて創造した企業は、イノベーター(革新者)として常にその社会において主導的地歩を維持することができ、逆に何も創造できなかった企業は、フォロワー(追随者)としてイノベーターの後を追う以外にはありません。
また企業は、日々、間断なく起きてくる種々様々な問題を解決しながら経営していかなければなりません。
何か問題が起きたときにその問題を解決するには、その問題を解決するに足る新たなアイディアを発想することが大切です。
その問題に対応し、解決していくための新たな目標の設定、新たな戦略の策定、新たなシステムの構築など、新機軸を打ち出していく創造性が求められます。
新たに起きた問題を解決するための新たな価値を創造することが、前進へのブレークスルー(突破口)となります。
このように、創造性は正に問題解決の鍵です。
したがって、その企業が創造したものの価値が高ければ高いほど、その企業の社会的・歴史的価値はそれだけ高く評価されることになります。
例えば、大日本除虫菊が「金鳥の渦巻かとり線香」で、IBMが「コンピュータ」で、ソニーが「ウォークマン」で、川喜田研究所が「KJ法」で、そして木村屋總本店が「桜あんぱん」で評価されているように、その企業の価値は、その企業が創造したものの価値によって正しく評価されることになります。
わが社もこう自問してみたらどうでしょう。
「わが社はこれまで一体、何を創造してきたのだろう。自社の発展ばかりでなく、世の為、人の為に役立つ何かを創造してきたのだろうか」 と。
このような自己評価は、これから自社の創造力を強化し、企業価値を高めていく上で大切なことです。
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創造性の開発は、これから21世紀日本企業に
求められるいちばん大切な経営課題の一つとなるでしょう。
井上昭正
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