これからは、「戦略とシステム」がキィワードとなります。
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最高の競争戦略は、競争パターンの変化に対応した
戦略とシステムそのものの差別化で、
常に作戦勝ちしていく経営戦略である。
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企業は生き残るためには競争に勝つ以外ありません。
企業の競争の仕方は、時代、社会、市場の変化とともに変化していくので、競争パターンの変化には常に注目し、対応していかなければなりません。
企業間の競争パターンは、
第一ステージの価格対価格の競争
→第二の製品の品質対製品の品質の競争
→第三のサービス対サービスの競争
→第四の経営戦略対経営戦略の競争
→第五の経営システム対経営システムの競争
→第六の経営総合戦力対経営総合戦略の競争
へと変わっていきます。
これまで企業間の市場競争の仕方と形態は、主として価格競争と非価格競争でした。
つまり、企業は価格の数量的差別化戦略と製品の品質、サービスの質的差別化戦略によって市場競争での有利な展開と優位な地歩の確保を目指してきました。
この次元の差別化戦略は、もはや長期的戦略ではなく、価格競争は短期のその場しのぎの戦術と化してしまっています。
また非価格競争も短期のその場しのぎの販売促進戦術となっています。
したがって、実際には、価格、品質、サービスの差別化戦略だけでは、長期にわたって競合他社に大差をつけることは極めて困難です。
そこで、このような価格競争戦略や非価格競争戦略の弱点を克服するためには、従来の価格、品質、サービスのマーケティングによる差別化戦略だけではなく、経営戦略そのもの自体と経営システムそのもの自体を競合他社のそれと明確に差別化することによって、競争に打ち勝つ優れた競争戦略を駆使することが必要となってきます。
これからは企業の生き方そのものの独自性によって差別化がはかられなければ、競争に打ち勝つことはできなくなります。
作戦そのものの差別化で常に作戦勝ちしていく経営戦略が必要です。
「作戦で競争に勝つ」
これが新しい企業経営の真髄です。
自社独自の新規の経営戦略と経営システムそのもので競合他社に大差をつけていくのが新しい企業経営のノウハウです。
これからは
「わが社は、競合他社とは価格、品質、サービスが違うんだ」
という次元の差別化だけでなく、
「わが社は、経営戦略と経営システムそのもの自体が競合他社のそれとは違うんだ」
という次元の差別化が真の競争となります。
戦略とシステムそのものの差別化が、これから新しい競争戦略の主流を占めるようになります。
より優れた戦略、より優れたシステムこそ、作戦勝ちの原動力となります。
さらに最終的には、企業間の市場競争は、経営総合戦力レベルの競争パターンになることは間違いありません。
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「戦略」と「システム」に強くなりましょう!
井上昭正
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